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デジタルスタンプラリーの作り方8ステップ!成功のコツも解説

城下町の史跡を巡りながら、スマホに家紋のスタンプを集めるデジタルスタンプラリーのイラスト

デジタルスタンプラリーとは、参加者がスマートフォンを使って観光スポットや店舗などを巡りスタンプを集める、周遊・リピートを目的としたしくみです。専用サービスを活用すれば、プログラミングの知識がなくても作成できるため、自治体や観光協会、商業施設などの周遊企画にも取り入れやすくなっています。

ただし、イベントを成功させるには、システムの作成だけでなく、参加者が「おもわずやってみたい」と思うような企画づくりも大切です。この記事では、デジタルスタンプラリーの作り方や成功のコツを解説します。費用の目安やツールの選び方、実際の活用事例、参加者に楽しんでもらって周遊率を上げるための工夫も紹介しますので、初めて開催を担当する方はぜひ参考にしてください。

【この記事は、こんな方におすすめです】
・初めてデジタルスタンプラリーの開催を任され、準備手順や費用感を知りたい方
・クライアントへの提案ツールやコンペ案件で、面白い周遊システムを探しているイベント会社・広告代理店・制作会社のご担当者様
・単発のスタンプ集めで終わらせず、リピートや地域のファンづくりにつながる企画を実現したい方

デジタルスタンプラリーとは?

和雑貨店のレジ横に置かれたQRコードを読み取り、スマホでスタンプを集める参加者

デジタルスタンプラリーとは、紙の台紙や設置型のスタンプは使わずに、スマートフォンを使ってスタンプを集める仕組みです。
参加者はスマートフォンから気軽に参加でき、主催者側も紙の設置が不要になったり集計がしやすくなったりと効率的に運営できることから、活用が増えています。

デジタルスタンプラリーの基本的な仕組み

デジタルスタンプラリーでは、参加者が指定されたスポットを訪れ、スマートフォンを操作してスタンプを取得します。
代表的なのは、現地に設置されたQRコードを読み取る方法と、GPSによる位置情報を利用する方法です。また、クイズや謎解きに答えてスタンプを獲得する形式もあります。取得したスタンプは画面上に記録され、一定数を集めると景品交換や抽選に応募できる仕組みなどを設けられます。

紙のスタンプラリーと異なり、参加者は台紙を持ち歩く必要がありません。また、主催者にとっても、紙ツールの作成や、押印・集計などの作業を減らすことができます。また、参加人数やスポットごとの取得状況をデータで確認できるため、イベント終了後の成果分析にも活用できます。

デジタルスタンプラリーの作成方法は「専用サービス」の活用が主流

デジタルスタンプラリーの作成方法には、システムを一から開発する「特注開発(自作)」もありますが、予算や構築期間を考えると、自治体や商業施設のイベントでは現実的ではありません。そのため現在は、あらかじめ必要な機能が揃っている「デジタルスタンプラリー専用サービス(ツール)」を活用するのが一般的です。
専用サービスを使えば、プログラミング知識がなくても、管理画面からスポット情報やスタンプ画像を登録するだけで短期間で開催準備を進められます。

ただし、機能やデザインの自由度にはサービスごとに違いがあるため、実施したい内容に対応しているか確認する必要があります。

初めての開催なら「システムの機能」だけでなく「企画・構築の相談ができるか」も考慮に入れる

初めてデジタルスタンプラリーを担当する際に課題となるのが、システムの操作そのものに加え、「どんな企画にすれば人が集まり、地域を巡ってもらえるのか」「1回きりの参加で終わらせず、リピートにつなげるにはどんな仕掛けが必要か」という企画・仕組みの設計です。

どれほど高機能なツールを導入しても、この根幹の設計が曖昧なままでは、参加者に楽しんでもらえず、準備の労力に見合った成果を得られません。

だからこそサービスを選ぶ際は、画面の作りやすさや料金だけでなく、「初めてでも企画の立て方や周遊のルール設計を相談できるか」「地域のファンづくりにつながる仕組みを一緒に考えてくれるプランがあるか」という視点を持って比較・検討することが大切です。

なぜ多くのデジタルスタンプラリーは「1回きり」で終わってしまうのか?

自治体や商店街、商業施設のイベントでデジタルスタンプラリーが広く導入されるようになった一方で、現場のご担当者様からは次のような悩みをよく耳にします。
「参加者は集まったけれど、スタンプだけ集めてすぐに帰られてしまった」「景品目当ての作業になってしまい、地域の魅力やお店の良さが伝わらなかった」「次回も同じことをやるだけだと飽きられないだろうか」

せっかく予算や時間をかけた企画が「単発の一過性イベント」で終わってしまう大きな理由は、システムを導入すること自体が目的となり、「訪れる理由(体験価値)」と「持続可能な仕組み」が置き去りになっているからです。参加者が本当に求めているのは、単なる「スタンプを集める作業」ではなく、「その街や施設を巡ることで得られる、ここだけのワクワクする体験」です。ただQRコードやGPSチェックポイントを並べるだけでは、最短ルートを効率よく回るだけで終わってしまいます。

デジタルスタンプラリーの作り方【8ステップ】

デジタルスタンプラリーの開催は、企画から準備、開催後の振り返りまで順を追って進めれば難しくありません。ここでは、もっとも一般的なQRコードを使った方法を例にとり、初めての担当者が押さえておくべき「8つのステップ」を順番に解説します。

デジタルスタンプラリーの作り方8ステップの図。企画(目的・ルール・ツール選び)、準備(画面と景品・スポット登録・QR設置と動作確認)、開催(告知・振り返り)の流れ

STEP1.開催目的・ターゲットを決める

最初に、デジタルスタンプラリーを開催する「目的」を明確にしましょう。
例えば、「観光地の周遊数を増やしたい」のか、「商店街での購買につなげたい」のかによって、最適な設計や特典の形は異なります。

開催目的例
・オープンキャンパスで、校内やゼミ室をたくさん巡ってほしい
・イベント期間中に、会場だけでなく周辺施設も含めて楽しく巡ってほしい
・地元住民や来訪者に、普段立ち寄らない個人商店や飲食店を買い回ってほしい
・スタンプラリー開催期間中に、日や季節を変えて何度も足を運んでほしい
・地域の伝承や自然といった固有の資源を活かし、その土地ならではの物語を知りながら楽しんでほしい

あわせて、「誰に参加してほしいか(ターゲット)」も具体化します。親子連れなら直感的に楽しめるルール、歴史ファンなら学びや発見がある解説など、「だれに・どこを・どのように巡ってほしいのか」を決めます。

この「目的・ターゲット・全体設計」は企画の成否を分ける根幹です。初めて開催する場合、自前だけでゼロから組み立てようとするとブレやすいため、企画の骨組みづくりから相談・伴走を依頼できる企業を頼るのもおすすめです。

STEP2.スタンプラリーの形式とルールを決める

次に、スタンプの取得方法と参加ルールを決めます。
スタンプの取得方法には、現地のQRコードを読み取る「QRコード式」、スマートフォンの位置情報を利用する「GPS式」、クイズや謎解きの正解を入力する「キーワード式」などがあります。また、景品を受け取るために必要なスタンプ数、同じスポットで取得できる回数(1回のみか、1日1回か)なども決めておきましょう。

すべてのスポットを巡ることを必須にすると、参加者によっては負担が大きくなる可能性があります。一定数のスタンプを集めれば特典に応募できるなど、気軽に参加できるルールも検討しましょう。特に広域のイベントでは、移動時間や施設の営業時間を考慮し、無理なく周遊できる設計にすることが重要です。

STEP3.作成に使用するサービス・ツールを選ぶ

企画内容が決まったら、必要な機能を備えたサービス・ツールを選びます。
デジタルスタンプラリーには、専用アプリをインストールして参加するタイプと、Webブラウザから参加できるタイプがあります。また、スタンプの取得方式やデザインの自由度、管理画面の操作方法などもサービスによって異なります。

選定する際には、次のような項目を確認しましょう。
・企画に必要なスタンプ取得方式に対応しているか
・プログラミングなしで作成できるか
・開催期間や参加人数に制限があるか
・景品応募や参加状況の集計ができるか
・作成のサポートを受けられるか

⇒なお、株式会社かけはしが提供する「かけはしcube」では、実施者様ご自身がノーコードで作成する方法と、必要に応じて弊社がベストな方法でサポートさせていただきながら進める方法を選んでいただけます。

STEP4.スタンプ画面のデザインや景品・特典を準備する

スタンプ画面などのデザインは、イベントのテーマや開催地域、参加していただきたい方などの雰囲気・世界観に合わせて作成しましょう。スポットごとに異なるイラストを用意したり、地域の歴史や自然をモチーフにしたりすると、集める楽しさが生まれます。
景品については、条件達成者全員に現地で手渡す方式や、抽選で提供する方式などがあります。
⇒全員に渡す場合は、参加人数に応じた在庫の確保が必要です。抽選方式であれば景品数を計画しやすくなります。

なお、景品の提供条件によっては景品表示法などの規制が関係するため、企画に応じた確認も行いましょう。

STEP5.システムにスポットや情報を登録する

実施者様自身で構築する場合、使用するサービスの管理画面から、イベント名や開催期間、参加方法、対象スポット、スタンプ画像などを登録していきます。
スポットには、名称や所在地だけでなく、営業時間や現地の見どころを掲載すると、参加者にとって便利です。観光地を巡る企画なら、スタンプ取得画面に地域の歴史や自然に関する情報を表示すると良いでしょう。

登録後は、スタンプの取得条件や景品応募の設定に間違いがないか確認しましょう。GPS式の場合は、スポットの位置情報や取得可能な範囲も正確に設定する必要があります。

STEP6.QRコードの設置や動作確認を行う

QRコード式の場合は、発行したQRコードを印刷し、対象スポットに設置します。
参加者が見つけやすく、読み取りやすい場所を選びましょう。屋外では雨や日差しへの対策も必要です。

ただし、観光地や史跡では景観保護や施設管理上の理由から、掲示物の設置が制限される場合があります。その場合は、管理者の許可を得た施設でパンフレットやカードを配布する方法も考えられます。

準備が整ったら、実際のスマートフォンでQRコードの読み取り、GPS判定、スタンプ取得、景品応募までの一連の操作を確認しましょう。

STEP7.告知ページを作成してイベントの集客を行う

イベントへの参加を促すために、開催期間や対象エリア、参加方法、景品の内容をまとめた告知ページ(LP)を用意します。初めて見る人でも参加手順がひと目でわかる構成にすることが重要です。

WebサイトやSNS、ポスターなどで周知を行いますが、地域周遊型イベントでは協力店舗や観光施設にも掲示・発信を依頼し、地域全体で告知を進めましょう。

⇒なお、株式会社かけはしが提供する「かけはしcube」では、告知用LPやWebページを、実施者様ご自身がノーコードで作成する機能を備えています。告知LPを個別に外部委託すると、余分な制作費用や調整の手間が発生します。告知用LPや案内ページもノーコードで一体作成できるツールを選べば、外注コストを抑えてスピーディーに公開できます。
イベント主催者様のコスト削減はもちろん、代理店・制作会社様のクライアント提案においても、制作工数の削減による短納期対応や提案利益率の向上につながります。

STEP8.イベントを開催し、参加状況や成果を振り返る

開催中は、スタンプが正常に取得できているか、参加者からの問い合わせ内容を確認します。問い合わせが多い内容については、随時注意事項をまとめたWebページを作成し、ラリー画面などに掲示していくと、運営の負担を減らすことができます。

イベント終了後は、参加者数やスポットごとの取得状況、達成率などを振り返りましょう。
例えば、特定のスポットだけ訪問者が少ない場合は、場所のわかりにくさや周遊ルートに改善の余地があるかもしれません。

参加人数だけでなく、実際にどの場所を巡り、どのような行動につながったかを確認することで、次回の企画を改善しやすくなります。参加者アンケートも参考にしながら、次回の企画や運営方法に活かしていきましょう。

デジタルスタンプラリーを成功させる5つのポイント

「だれに・どこを・どのように巡ってほしいのか」が明確になっていない状況では、「一度スタンプを押したら終わり」「地域やサービスの魅力を発信しきれない」企画になりがちです。参加者が自発的にスポットを巡り、翌年以降もファンとして戻ってきてもらうためには、どのような工夫が必要なのでしょうか。 ここでは、地域周遊イベントを成功させるための5つの実践ポイントを紹介します。

① スタンプ取得を「作業」にさせない、現地ならではの体験設計

石垣に刻まれた紋を虫眼鏡で観察する参加者のイラスト

景品獲得だけを目的にすると、参加者は最短ルートを急ぐ「スタンプ集めの作業」になってしまいます。 大切なのは、その場所を訪れスタンプを取得すること自体に発見や楽しみがあることです。景観や展示を観察しないと解けないクイズを組み合わせたり、その土地の歴史・伝承に触れられる仕掛けを用意したりすることで、「来てよかった」と感じる体験価値が生まれます。

② 「日替わり出現・ゲーム性」を取り入れ、再訪(リピート)の理由をつくる

同じ場所でも朝・昼・夜で違うキャラクターが出現するイラスト

一度スタンプを取得した場所は、通常のスタンプラリーでは二度と訪れる理由がありません。
そこで効果的なのが、アクセスするたびに出現するキャラクター・アイテムが変わる「ハンティング(ゲーム)要素」です。「今日は何が出るだろう」というワクワク感があれば、同じスポットへ繰り返し足を運ぶきっかけが生まれます。
応用パターンとして、「時間帯や場所」によってもコンテンツを変えると、さらに「そこに行く」という意味を持たせることができます。

③ 「デジタル図鑑」で収集記録を残し、達成感を高める

スマホのデジタル図鑑で、集めたキャラクターの空きマスを埋めていくイラスト

集めたスタンプや獲得したキャラクターを一覧で確認できる「図鑑・コレクション機能」は、参加者の収集欲を強く刺激します。近年のオンラインゲームでも定番となっている「未獲得のキャラを埋めて図鑑を完成させたい」という心理を活用することで、「あと3つでコンプリートできる」「次はあのキャラを出したい」と、自然に次の行動へと向かわせることができます。また、スマートフォンの中に思い出や実績が「コレクション」として手元に残り続けるため、イベント終了後も地域への愛着や次回イベントへの参加意欲へとつながっていきます。

④ 「リアル(手軽に配布できる記念品)× デジタル」で手元に残る思い出をつくる

現地で受け取ったカードのQRコードを読み取り、スマホのマイページに記録するイラスト

スマートフォンの画面上だけで完結させず、現地で手に入る「リアルなアイテム(記念品)」や「現地に行かないとわからない謎」などを組み合わせると、参加意欲は一気に高まります。例えば、地域の歴史人物や自然・生き物をモチーフにした「特製カード」をスポットごとに配布し、カードのQRコードを読み取って、スマートフォンのマイページ側にも登録する仕組みです。御朱印のように「手元に残る旅の記念」を持ち帰れることが、次のスポットへ足を延ばす強い動機になります。

⑤ 「抽選制+行動ログ」で、実施者様が疲弊しない公平な運営を行う

抽選器と景品、スマホに届いた抽選券のイラスト

デジタル化に伴い、QRコード画像の共有やGPS偽装といった不正対策も欠かせません。
全員の行動履歴を目視確認するのは現実的ではないため、「条件達成者の中から抽選で景品を渡す方式」が効果的です。移動時間や取得間隔などのログから不自然なデータを検知できれば、公平な運用に近づけられます。また、条件達成者にはマイページ上で抽選券を付与し、当選者からのみ配送先情報を集めたり会場ブースで景品と交換をする形をとれば、現場の確認作業だけでなく個人情報を取り扱うリスクも大幅に軽減できます。

思わず周遊したくなる!デジタルスタンプラリーの企画アイデアと活用事例

単なるスタンプ集めで終わらせず、思わず参加したくなる企画アイデアを、実際のかけはしcube導入事例とあわせて紹介します。

バトル・チーム対抗型|地域の歴史や物語を活かして競い合う

参加者が勢力に分かれてポイントを競ったり、敵キャラクターと対決したりする企画です。地域固有のストーリーと組み合わせることで、没入感の高い体験を生み出せます。

【実際の事例】関ケ原スマホポイント合戦(岐阜県関ケ原町)
史跡や店舗を巡りながら武将バトルを楽しめる周遊企画。QRコード読取で敵がランダムに出現し、獲得した石高でランクアップや景品交換ができます。2024年度に実施した実証実験「関ケ原QR武将バトル2024」では、アンケートで93%が「とても楽しい・楽しい」と回答。翌年度からは、観光シーズンに「関ケ原スマホポイント合戦」と企画名を変え、展開しています。
関ケ原スマホポイント合戦の事例を詳しく見る
関ケ原QR武将バトルの事例を詳しく見る

ハンティング・コレクション型|日替わり出現や図鑑で繰り返し楽しむ

会場や地域内に配置された、QRコードの「ハンティングスポット」を訪れハンティング(読み取る)するたびに、異なるアイテムやキャラクターが出現する、ゲーム性を取り入れた企画です。レアなキャラクターほど高得点となっており、ランキングや一定ポイントごとにもらえるデジタル抽選券で参加意欲を高めます。また、集めたキャラクター等がデジタル図鑑としてコレクションできるようにし、「レアキャラをゲットしたい」というモチベーションも付与できます。

【実際の事例】つちのこハンティングラリー(岐阜県東白川村)
年に一度のイベントにおいて、駐車場から会場までの道のりにハンティングスポット(QRコード)を配置。「つちのこ捜索!ハンティングラリー」として生き物がランダムで出現する仕掛けを導入しました。ランキングも導入し、高得点ハンターには現地イベントでの表彰を行ったりと、イベント自体の盛り上げにも寄与。獲得データは「つちのこファンクラブ」とも連動させ、年間を通じた関係づくりにつなげています。
つちのこハンティングラリーの事例を詳しく見る

リアルカード×デジタル収集型|手元に残る記念品と周遊を連動

スマホの中だけで終わらせず、現地で手に入る「リアルカード」を組み合わせた企画です。御朱印のように旅の思い出を持ち帰れる体験が、次のスポットへ足を延ばす強いきっかけになります。
【実際の事例】ぷにっと武将札〈周遊編〉(岐阜県関ケ原町)
スポットの利用条件を達成した参加者に、武将モチーフのカードを配布。カード記載のQRコードを読み取ることでデジタル上でもスタンプの収集記録を残せます。「紙カードを集める楽しさ」と「デジタル応募の手軽さ」を両立した周遊設計で、カードは必ず現地に行かないと入手できないため、現地に行く理由を作ることにつながります。
ぷにっと武将札の事例を詳しく見る

謎解き・クイズ×QRコード型|景色や展示に注目させる

スポットの説明文や現地の風景、展示物を観察しないと解けない問題を出す企画です。単にQRコードを読み取って通り過ぎるのではなく、その場所の魅力や歴史を深く知ってもらうきっかけをつくれます。
【実際の事例】江戸はもうひとつの滋賀だった? 謎ときラリー(東京都内の滋賀県ゆかりの地)
東京都内にある「滋賀県ゆかりのスポット(豪徳寺や日本橋など)」を舞台に、街を巡りながらキーワードを集めて謎を解く周遊企画です。現地に来た人しかわからないヒントをもとに、各スポットの歴史や背景にちなんだ謎を解く仕掛けにすることで、単なる通過点にさせず、滋賀の魅力や文化への理解を深める体験を提供。全スポットをクリアすると滋賀県の特産品が当たる抽選に応募できる仕組みを取り入れ、首都圏の生活者を対象にした効果的な地域PRと関係づくりを実現しています。
江戸は滋賀?謎ときラリーの事例を詳しく見る

デジタルスタンプラリーの主な種類(取得方式)

スタンプの取得方式は主に4つあります。開催エリアの広さや現地の設置環境、想定される運営負担に合わせて最適な方式を選びましょう。

QRコード式|店舗や施設周遊におすすめ

店頭に掲示されたQRコードを読み取ってスタンプを取得する参加者のイラスト

現地に印刷したQRコードを掲示し、スマートフォンのカメラで読み取ってスタンプを取得する方式です。
メリット: 印刷物を設置するだけで手軽にスタートでき、屋内や地下でも安定して動作します。
注意点: 掲示物の設置・管理の手間がかかるほか、QRコードの写真やURLがSNS等で共有されると現地を訪れずに取得されるリスクがあるため、不正対策(回数制限や抽選制など)の検討が必要です。

GPS式|設置物が不要で、広域の屋外周遊におすすめ

地図のピンが示すスポットへ歩いて近づき、位置情報でスタンプを取得するイラスト

スマートフォンの位置情報を利用し、指定したスポットに近づくとスタンプが取得できる方式です。
メリット: 現地にポスター等の資材を設置・管理する必要がなく、広い観光エリアや景観規制のある史跡でも実施できます。
注意点: 屋内や地下、ビル街では電波誤差が生じやすくなります。個人情報保護の観点から誤差が生じることもあります。また、端末の位置偽装機能による不正取得への対策(不自然な移動履歴のチェックなど)も考慮しておくと安心です。

キーワード式(クイズ・謎解き)|地域の歴史や特色を伝えたい企画におすすめ

展示物を見てクイズの答えをひらめき、スマホに入力する参加者のイラスト

現地に行き、その場でしか得られないヒントから答えを導き、スマートフォンに入力してスタンプを取得する方式です。
メリット: 現地にQRコードを常設できない場所でも実施でき、展示や風景をじっくり見てもらう「学び・体験型」の企画に向いています。
注意点: 参加者同士で答えがネット共有される可能性があるため、現地を直接見ないと解けない問題にしたり、景品を抽選方式にするなどの工夫が必要です。

ビーコン式|特定エリアへの接近を自動検知したい場合におすすめ

店内のビーコンが近づいたスマホを検知し、スタンプを付与するイラスト

Bluetoothなどの電波を発する小型機器(ビーコン)を設置し、近づいた参加者の端末を自動検知する方式です。
メリット: アプリと連携して「展示に近づいた瞬間に案内を表示する」といった演出が可能です。
注意点: 専用機器の購入費や電池交換・故障管理などの保守負担が発生します。また、端末側のBluetooth設定や対応アプリの準備が必要です。

どの方式を選ぶべき?目的・設置環境・運営負担で比較

4つの取得方式を比較すると、次のようになります。

比較項目QRコード式GPS式キーワード式ビーコン式
取得方法QRコード読取位置情報正解を入力電波を検知
現地への設置物必要原則不要方法による必要
向いている企画施設・店舗周遊広域の観光周遊クイズ・謎解き特定エリアでの体験
主な運営負担掲示物の設置・管理位置判定の設定問題・答えの作成機器の設置・保守

【初めて開催する場合の選び方】
店舗や商業施設など、掲示物を無理なく管理できる場所なら手軽な「QRコード式」、広い屋外エリアで設置作業を減らしたいなら「GPS式」が基本の選択肢になります。地域の歴史や自然を深く知ってもらいたい場合は、QRコードやGPSに「キーワード式(クイズ)」を組み合わせたり、不正防止のためにQRコード式とGPS式を組み合わせるなど、企画にあわせた設計をしましょう。

デジタルスタンプラリーはWeb版とアプリ版のどちらがおすすめ?

デジタルスタンプラリーには、ブラウザで参加するWeb版と、専用アプリをインストールするアプリ版があります。参加者の利便性や継続的な運用を考えながら選びましょう。

Web版|アプリのインストール不要で参加しやすい

Web版は、スマートフォンのブラウザから参加する方式です。
専用アプリをインストールせず、URLやQRコードから参加ページにアクセスできるため、気軽に参加してもらいやすい点がメリットです。特に、観光地で偶然イベントを知った人や、短期間のイベントに参加する人にも向いています。
ただし、GPSを使用する場合は位置情報の利用許可が必要になるなど、端末の設定によっては案内が必要です。

アプリ版|独自機能や継続的な利用に適している

アプリ版は、専用アプリをスマートフォンにインストールして参加する方式です。
プッシュ通知や端末機能を活かした演出により独自性の高い体験をつくれる反面、端末の空き容量が必要になるなど、アプリをダウンロードしてもらうという「インストールの手間そのもの」が参加のハードルになりやすい点がデメリットです。

初めて開催するならWeb版がおすすめ

初めての開催や単発のイベントでは、参加までの手順が少ないWeb版がおすすめです。現在のWeb技術であれば、演出やアニメーションなどの表現の幅もアプリ版と遜色なく、十分に魅力的な体験を提供できます。
特に幅広い年代の方や、現地で初めてイベントを知った観光客にも気軽に参加してもらいたい場合、インストールの手間がない点は大きな強みになります。

デジタルスタンプラリーの費用相場は?

デジタルスタンプラリーの費用は、自作するか既存サービスを利用するかによって大きく異なります。システムの料金だけでなく、開催に必要な費用全体を把握しておきましょう。

システム利用料の相場(専用サービスの場合)

専用サービスでは、開催期間やスポット数に応じて料金が決まるものや、月額料金で利用できるものなどがあります。
ただし、必要な機能や運営規模、設定の代行・サポートの有無などによって費用は異なります。利用料金に含まれる範囲は、導入前に確認しましょう。また、比較する際は月額料金だけでなく、開催に必要な利用期間や応募フォーム等の利用など、運用全体を考えることが大切です。
例えば「かけはしcube」では、主催者自身がスタンプラリーを作成する場合、月額5万円(税別・会員登録なし)から利用できます。初めて実施される場合は、成功に導くために、「だれに・どこを・どのように巡ってほしいのか」をお伝えいただければ、ご一緒に企画段階からサポートすることも可能です。

景品・印刷・設置・運営にかかる費用も考慮しよう

デジタルスタンプラリーでは、システムの利用料以外にも費用がかかります。
景品を用意する場合は購入費や発送費、QRコード式ではポスターやカードの印刷費、設置作業にかかる人件費などが必要です。
また、告知ページ(ランディングページ)の制作や広告配信、各所に設置する告知ポスターやチラシ、イベント当日の問い合わせ対応に費用が発生する場合もあります。継続開催を予定している場合は、次回以降のQRコードの交換や設定変更にどの程度の手間がかかるかも確認しておきましょう。

デジタルスタンプラリーを手軽に作るなら「かけはしcube」

株式会社かけはしが提供する「かけはしcube」は、スタンプラリーやゲーム、会員機能などを組み合わせて活用できるサービスです。イベントの開催だけでなく、運営負担の軽減や継続的な地域周遊にも対応できます。

ノーコードでデジタルスタンプラリーを作成できる

プログラミング知識が不要な既存システムを活用すれば、手軽にデジタルスタンプラリーを作成できます。実施者様ご自身で作成する場合は月額5万円(税別)から利用でき、必要に応じて企画設計やシステム構築の伴走サポートも可能です。

イベントの告知ページもまとめて作成できる

イベントの開催情報や参加方法を掲載するランディングページや、注意事項などをまとめるWebページもノーコードで作成できます。告知ページを別途発注・作成する負担を減らし、参加者への情報発信とスタンプラリーの運営をまとめて行えます。

実施者様の状況に合わせた柔軟なプランをご用意

「企画から相談したい」「どの形式(QR/GPS等)が合うか提案してほしい」「基本作業は自分たちで行いコストを抑えたい」など、ご要望やリソースに合わせてお選びいただけます。
・セルフ:ツールを活用し、初期設定から運用までお客様主体で構築するプラン
・ハイブリッド: 弊社が活用アドバイスや設定確認を行いながら、LP調整や定型作業をお客様に進めていただく共同進行プラン
・フルサポート: 企画の立案からツールの構築、当日の運用までトータルで伴走するプラン

また、かけはしcubeは、定型パッケージではできないような実施者様のご要望にもお応えしてきました。「このような方法でできないか」というご相談を頂ければ、カスタマイズで柔軟に対応可能です。

まずは単発イベントから。将来的な「ファンづくり」への拡張も可能

かけはしcubeは、1回限りの単発イベントでも手軽に導入できます。
さらに、「次回もまた来てほしい」「参加者との接点を残したい」と考えはじめたときには、会員機能やポイント、デジタル図鑑などを組み合わせて活用することも可能です。まずは目の前のイベントを無理なく成功させ、手応えを見ながら「地域のファンクラブ」や「定期的な周遊企画」へと自然にステップアップできる土台が整っています。
かけはしcubeのサービス詳細を見る

デジタルスタンプラリーの作り方に関するよくある質問

デジタルスタンプラリーは無料で作れますか?

無料で作成や動作テストを行えるサービスはあります。ただし、実際にイベントを公開する際には料金が発生する場合があります。また、無料プランでも開催期間やスポット数などに制限が設けられていることがあります。システムの利用料金とは別に、景品代や印刷費などが必要になる点にも注意しましょう。

デジタルスタンプラリーは何日くらいで作れますか?

既存サービスを利用すれば、基本的な設定を短期間で進められる場合があります。ただし、実際の開催には景品の準備や施設との調整、現地での動作確認なども必要です。特に初めて開催する場合は、システムの設定だけでなく、関係者との調整や告知にかかる期間も考慮し、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。

プログラミングの知識がなくても作れますか?

ノーコードで作成できる既存サービスを利用すれば、プログラミングの知識がなくても作成できます。また、「定型のパッケージ機能だけでは実現できない、独自のゲーム性や特殊な周遊ルールを導入したい」という場合は、個別カスタマイズに対応しているツール提供会社に相談するのもおすすめです(※かけはしcubeでも、企画に応じた柔軟な機能カスタマイズやシステム設計のご相談に対応しています)。

【イベント会社・広告代理店・制作会社様へ】
かけはしcubeは、貴社クライアントへの提案ツール(プラットフォーム利用・OEM的なご活用)としても多数導入されています。自社でのノーコード運用はもちろん、コンペ段階の仕様相談や、特殊なゲーム性・ルールの受託カスタマイズまで柔軟に対応可能です。クライアントへの企画提案でお困りの際もお気軽にご相談ください。

自分たちに合った方法でデジタルスタンプラリーを開催しよう

デジタルスタンプラリーは、既存サービスを活用することで、専門的な開発知識がなくても比較的手軽に作成できます。
初めて開催する場合は、目的や参加者、予算を整理し、運営体制に合った方法を選ぶことが大切です。また、地域の活性化を目的とするなら、単にスタンプを集めてもらうだけでなく、「だれに・どこを・どのように巡ってほしいのか」を考え、その場所に行くこと自体が楽しくなる企画を考えてみましょう。

地域ならではの企画とすることで、参加者が地域を知り、再び訪れたくなるきっかけをつくれます。
株式会社かけはしでは、デジタルスタンプラリーの作成から、地域周遊や継続的なファンづくりにつながる仕組みまで、企画内容に合わせてご提案できます。
「何から始めればよいかわからない」「運営負担を抑えながら魅力的なイベントを開催したい」「いつかは単発で終わるイベントではなく継続的にファンとつながることのできる仕組みを整えたいと思っている」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

株式会社かけはしに相談する

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