紙から始めるDX – かけはしBizを利用した新しい紙の配布物の在り方の提案 –
目次
紙にまつわる不毛なコストを削減したい
紙の配布物をどうにかしたいという言葉を最近よく耳にします。配布物に限らず、情報提供の手段が紙からWEBへと移行するにつれ、「紙」は削減すべき対象として社会的にも認識されつあるのが現状です。
紙が敬遠されつつある理由をいくつか挙げさせてもらうと
① かさばるので持ち運びに不便
② 構成が難しい。一度印刷してしまうと変更が困難
③ コストがかかる割にイマイチ効果が分かりにくい。
こんなところでしょうか。
変化の激しい時代において、情報は常に新しいものに更新していかなくてはなりません。にもかかわらず、変更するのに手間もコストもかかり、持ち運びも不便で、効果が定かでない紙の配布物は徐々にWEBに居場所を奪われつつあります。
また、実体を持った紙の媒体はスペースにも限りがある為、紙は配るものの、結局QRコードを介して「詳しくはWEBで」という流れになりつつあるようです。
社会情勢の変化も見落とせません。コロナ禍による過度な接触への忌避、および不安定な世界情勢の中での原材料費の高騰など様々な要因も合わさり、この流れは今後、加速度的に進むでしょう。もはや、紙で多くを語る時代ではないのです。
紙の利点を生かしつつ欠点を補う
では、紙は不必要なのでしょうか?
弊社はそうは考えておりません。コロナ禍が明け、人流が戻るにつれ、オンラインではなくオフラインで情報に接する機会も増えてきました。
実際に人が歩いて回る中で、「立ち止まって、QRコードを読む」という行為はやはり自然な動きではありません。その点「すぐに手に取れる」という紙の利点はなお大きく、今後も紙の媒体は有効な手段として使われていくでしょう。
とは言え、大量に刷って、要らなくなったら大量に破棄という紙の在り方もまた変わっていかなければならないのは事実です。
ではどうすればいいのでしょうか?
簡単です。先にあげた紙の問題点を解決してあげればいいのです。
この記事ではかけはしBizを使って、スマートに紙の問題点を解決する方法を紹介します。
かさばる紙はコンパクトな名刺サイズに
先ほど、「もはや紙で多くを語る時代ではない」と言いました。QRコードと言うスマホから簡単にページにアクセスする手段が確立されてきた為、配布物にQRコードを印刷することが常態化されつつあります。
それならば、シンプルにQRコードだけを印刷してみてはどうかと言うのがまず一つ目の提案です。
次がかけはしBizを使って作成した弊社会社案内です。
見ての通り、名刺サイズのシンプルなものになっています。今のところ、これより小さい会社紹介のパンフレットを見たことがありません。その為、目新しいのか、お渡しするだけで話のタネになることも多く、弊社の取り組みを知ってもらう上で、良い材料となっております。
勿論、小さいだけではありません。このコンパクトなサイズの中に、豪華なパンフレットに劣らない大きな利点がつまっているのです。
パズルのようにコンテンツを自由に組み合わせてページを構成
QRコードの先には勿論ページがあります。かけはしの会社案内の場合、このページはかけはしBizを使って作られています。実際のページはこちらからご覧いただけます。
印刷物と異なり、WEBページはいつでも更新可能です。とはいえ、ホームページ会社に依頼するとそれなりに費用がかさみますし、商品紹介や採用案内など、季節や時期のよって内容の変わるページを毎回1から作り直すのも大変です。
「だったら必要なものを組み合わせてページを作ってしまいましょう」と言うのがもう一つの提案です。それが出来るのがかけはしメモリーを利用したサービスの良い所なのです。
次は、かけはしBizのページ作成画面です。
ご覧のように既存のCMSのようにワード感覚でページを編集できる他、他サイトのリンクや、PDF、動画など、必要な部品を簡単に組み合わせてページが構成できるようになっています。丁度、新聞記事を切り貼りしてスクラップブックを作っていくようなイメージです。
先ほどのリンク先のページはこのかけはしBizで作られており、ものにもよりますが、材料さえそろっていればものの30分で構成可能で、パーツの入れ替えや更新も楽々行えます。
自社サイトにお問い合わせフォームや、商品紹介のページや動画、ダウンロードさせたい資料等があるならば、そちらへのリンクを持ってきて組み合わせてしまえば新しくコンテンツを作り替える必要もありません。
実際、先ほどのページはHTMLを理解していない社員がひとりで作成いたしました。
勿論作ったページもまた、他のページのパーツとして組み合わせることも可能です。コツさえつかめばワード感覚で次々と組み合わせてページが作っていけますので、作成作業が楽しくなってきます。
今までは配布物作成には高度なスキルが必要と考えられて来ましたが、時代は変わりました。労力もコストも最小限に、大量作成、大量消費ではなく、過去のものも含めて、良いものは再利用するようなエコな形で情報の編集を行っていくのが今の時代の在り方です。
SNSにシェアや、QRコード作成もワンクリックで楽々
作ったページに対するQRコード作成やSNSへのシェアも簡単にできます。
作成したコンテンツのシェアボタンをクリックして、どのSNSにシェアするかを選択するだけで自動的にリンクが貼りつきます。クリップボードにURLもコピーできるため、メールなどに添付させることも可能です。QRコードのボタンをクリックすると、色やサイズを選択してQRコードのダウンロードが行えます。ここまでほんの数ステップです。専門知識も必要ありません。
効果分析、紙から始めるABテスト
勿論、QRコードですから、アクセスデータの解析も簡単にできます。
これは勿論WEBの特徴でもありますが、ここではもうワンステップ進んだ形で、紙の効果を測定する「キャンペーンコード」という仕組みを紹介いたします。
QRコードを作成するポップアップの下に「キャンペーンの設定・発行」というボタンがあります。
これは、同じページにナビゲートするQRコードなどに、効果分析用のコードを付与することのできる機能になります。
このボタンをクリックすると、次のような画面に移動します。
例えば、この例では、イベント会場で配ったカードや、会社案内用のカードに付与したQRコードを別々に分けて発行しています。
こうすることにより、どの場面で、どこに置いたQRコードからのアクセスがいつ増えたのかなどを分析することが出来ます。次が実際のアクセス統計画面になります。
キャンペーンコードを付与したことにより、どの媒体に付与したQRコードからのアクセスがどれくらいあるかが一目で分かるようになりました。
勿論、コードの付け方は自由です。
例えば、駅前や、道の駅、会社のエントランスに置いたパンフレットの内、どの時期にどれが、どれだけアクセスされているかも区別して解析可能ですし、名刺に印刷するならば、誰の配った名刺からのアクセスが多いのかなども計測することが可能です。2つのパンフレットの内、どちらの組み合わせがより多く読まれているかなど、WEBでは当たり前となったABテストも、手軽に行うことが出来ます。
やり方によっては今まで見えてこなかった紙の効果が見つかるかもしれません。不要だと思われた紙にもまだまだ大きな可能性を秘めているのではないかとも思います。
まとめ
この記事では、かけはしBizを使って、紙の欠点を補いつつ、効果的に紙の配布物を運用する手順を記述しました。
まず、配布物を名刺大にカードにし、詳しい内容はQRコードの先のWebで閲覧してもらうことを提案しました。こうすることで、持ち運びの負担やや印刷のコストを大幅に削減出来ます。名刺と一緒に配ってしまえばよいのです。相手にとっても持ち運びの負担を軽減することにもなります。
次に、かけはしBizを使って、様々なコンテンツをパズルのように組み合わせてページを作る方法を提案しました。変化の激しい時代において、情報が更新されるたびに1からページを作り直していたのでは、コストも時間もかかりすぎます。既存のものも含め、様々なコンテンツを組み合わせてページを構成することで、エコにページを構成することは時代の流れにあっています。今やWebページも、大量作成、大量消費の時代ではないのです。
最後に、作成したQRコードにコードを付与することにより、紙の配布物の効果測定を簡単に行う方法を提案しました。どの時期に、どの場所に置いた配布物をどれだけの人が見ているかを可視化することにより、配布物の効果を測定することで、紙でもABテストを行う事が可能です。
こうすることで、紙の配布物はWEBに劣らない大きな武器となることが出来るのです。
現在、かけはしBizは、ベータバージョンでの提供となっておりますが、正式バージョンでは、名刺大のカードを画面から簡単にデザインして注文できる機能も実装される予定です。
カード作成から、ページ構成、効果測定をオールインワンで行えるかけはしBizは、かけはしメモリーの仕組みを利用して作られています。その為、他のかけはしメモリーの仕組みと連動させることも可能であり、実際、かけはしメモリーの特徴である「記録用QRコード」作成の仕組みも備えています。
かけはしメモリーについては、コチラからご覧いただくこともできます。簡易版かけはしBizであるグルーピング機能も無料で利用可能ですので、是非一度お試しください。
モニター企業様募集中
現在、かけはしBizはモニター企業様募集中です。かけはしBizのベータバージョンが利用可能ですので、興味のある方はコチラからお問い合わせください。
ちょうど、この記事を書いている時に、1社モニター希望の会社様が来訪されました。
就職展で配布する資料に使いたいというお話です。
その会社様は、1部数百円のコストがかかるような立派な会社案内を作成しておいででしたが、商談の時であるならともかく、企業展で大量に配るような資料として使うのは、コストに合わないと考えてのご相談でした。ご相談の上、企業展では、名刺大のカードにして配布することになりました。
このように、時と場合において、紙の役割もまた大きく変えていかなくてはなりません。
配布物もまた、人の手に渡るものである以上、使い方によっては大きな武器となります。
ご興味のある方は是非お問い合わせ下さい。